ブログ詳細

お金よりも名誉?

某外資系保険会社の不祥事が
ニュースになっていましたね。

内容としては、顧客からの不適切な
金銭受領……要は詐欺なんですが、
なぜ社員がそのようなことを
してしまったのか。

そこには複雑で
悲しい事情があるような気がします。

僕もかつて保険会社に身を置いおり、
決して同情するわけではないですが
詐欺に至るまでの心象というものが、
ある程度は想像できてしまうんですよね。

彼らはただ単にお金が欲しかったのか。

その通りだ、という社員は
一定数いると思いますが、
それだけでしょうか。

彼らには、お金よりももっと
欲しいものがあり、そのための
手段としてお金が必要だったのでは
ないかと思ってしまうんです。

欲しかったものとは、プライズ。
会社から与えられる賞なんですよね。
保険業界に限らず、契約を多くとった
社員に対して何らかの賞を与えている
会社は多々あります。

保険業界においては賞=名誉であり、
自分が営業社員としていかに
優秀か、つまり「イケてる」か、を
如実に表すものがプライズなんですよ。

ですから、プライズの欲しさのために
がむしゃらに働き、時には
無茶もしてしまう。

「人参をぶら下げられて走る」という
表現がありますが、まさにそれです。

今回の事件に関わった社員は
100人超と言われているので、
みんながみんなそうとは限りません。

ですが一定数の人は、
賞の欲しさのために
不正にと手を染めてしまったのでは
ないでしょうか。

手にしたお金で、自分が支払いを
肩代わりして、近親者や友人から
新たな契約を作成する。

そうして契約数を稼いでいたのでは
ないでしょうか。

契約を取りたいがために
不正をすることは
あってはならないことです。

しかし、それに至るまでの経緯として
社員に全責任があるとは
思えないんですよね。

契約数を評価基準としてしまう
企業体質なども
無関係ではないと思います。

今回の事件が業界のあり方を問う
契機になったのであれば
少しは救いがあるのでは。