公私混同の理想形についてお話します。
公私混同はよくない!
というスタンスを覆すようですが
ビジネスの常識が次々と
更新される令和においては
一部では公私混同も歓迎されています。
イノベーティブなスタートアップが
好例ではないでしょうか。
スタートアップの中には
学生時代に仲間と起業し、
その時のフラットな人間関係を
そのままビジネスにシフトしています。
「遊び」からビジネスが生まれるなど
仕事と遊びの線引きが曖昧な
ビジネスモデルもあります。
あるスタートアップの経営者が言いました。
産業革命以前の働くは
「labor」つまり「労働」
産業革命以降の働くは
「work」つまり「仕事」
そしてこれからの時代の働くは
「play」つまり「遊び」になるだろう、と。
労働は機械ができるようになり
仕事も生成AIができるようになった今
私たち人間がやるべきこととは、
「遊び」ということです。
そこに付加価値があれば、ビジネスになる。
それこそ究極の「遊び」です。
ワークライフバランスという
概念がありますよね。
直訳すると仕事と生活の調和ですが
ワークとライフは不可分なものなので
これは仕事、これはプライベートと
わざわざ分ける必要などないのでは。
公私混同上等。
公の自分も私の自分も
まるっと全てをビジネスに取り込んで
自由に立ち回っていいということです。
ただし、これはとても高度な次元で
行われる話であって
よほどの知識、テクニック
センスがないとできません。
制限付きの自由とでも申しましょうか。
というのも
スタートアップの背後には
投資家の存在があり、
彼らの厳しい目が
常に光っているからです。
投資家はお金にならない遊びは
認めません。
そこらの上場企業よりもよほど厳しく
一挙一動をジャッジされているのが
スタートアップ。
一見派手で楽しくやっているようであっても
ものすごいプレッシャーと隣り合わせなのが
現実です。
そこを楽しいと思うかどうかは
考え方次第ですが保守的な上場企業の
ビジネスモデルが行き詰まっている今、
スタートアップから学ぶところは
多くあるのではないでしょうか。