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決算の着地点はどう決める? どう決まる?vol.3 〜決断の覚悟、ありますか?

決算の話をもう少し。
決算は社長にとっての集大成です。

会社の1年間の努力と頑張りが
決算書という数値の集積によって
ジャッジされてしまうわけです。

税理士が
「固定費をもう少し削減しましょう」
と、厳しいアドバイスをしても
「ふーん、じゃあ来期は改善するよ」
ってその場ではフワッと答えて
結局その後も何も改善されない
ということも多々ある話です。

体力的に余裕のある会社であれば
それでもよいのですが
(いや、よくないか)
中小企業にそこまでの余裕はありません。

社長自身の決算書の理解度はさておき
まずは決算書の結果を真摯に受け止め
改善すべきところはきちんと
改善していきましょうよ
という話です。

その改善が痛みを伴うものであったら
社長の皆さんはどうしますか?

普通に痛いのはいやですよね。
本能的に拒絶してしまいますよね。

例えば、先ほど話に出した「固定費」

売上高に対して固定費が多すぎると
当然のように利益が減ります。

固定費って名前からして
動かし難いイメージがあるかと思います。
その最後の砦が人件費。

役員報酬そして社員の給与や賞与。

そこしか減らすものがないという状況。

まずは社長にとっては一番痛い
役員報酬を下げること。

生活水準が大きく下がるかもしれません。
家族から文句を言われるかもしれません。

経営には山谷あります。
良い状態のときに
役員報酬を多く取っているのなら
悪い状態のときは
役員報酬を下げましょう。

経営者は会社がずっと良い状態で続く、
と想定した生活レベルではいけません。

良い状態の悪い状態を想定して
個人資産(貯金)を蓄えておきましょう。

そして最難関の社員の給与とボーナス。

社員のボーナスをカットしたとしましょう。
それで離れていく社員もいるでしょう。

大変悲しい事ですが、その分、
残った社員を大事にしましょう。

苦しい時期に痛みを分かち合える社員は
間違いなく会社にとって必要な存在です。

会社が再び潤ったら、彼らにボーナスを
うんと出してあげましょうよ。

人件費は決して聖域ではありません。

会社の成長の過程、存続においては
社長は苦渋の決断をしなければなりません。

僕はそんな経営者の方々を
大変尊敬しています。