企業規模に関わらず、最近では
企業の利益の何%かを
社会貢献活動として還元する動きが盛んです。
実際に僕が関与している会社でも
そのようなところがいくつかあります。
児童養護施設へのサポートだったり
災害復興支援だったり
会社によってそれぞれです。
どこも義務感や
イメージアップのために
やっているのではなく
「困っている人を助けたい」という
社長の純粋な思いから
やっているように感じます。
とにかくやらずには
いられないんでしょうね。
それもそのはず。歴史を遡ると
19世紀のフランスでは
「ノブレスオブリージュ」という考えがあり
財力、権力、社会的地位の高いもの
つまり貴族や資産家などは
それに応じて果たさねばならぬ
社会的責任と義務があるという
道徳感があるみたいです。
具体的には、貴族が自らのお金で
街のインフラを建設したり
一定期間、奉仕活動を
していたみたいですよ。
この考えは、さらに遡ると聖書の一節
「すべて多く与えられた者は、多く求められ、
多く任された者は、さらに多く要求される」
に由来しているのだとか。
そんな歴史と伝統もあるからか、
ヨーロッパでは「ノブレスオブリージュ」の
土壌が醸成されています。
それが派生して、
企業が自社の経営資源を活用して
社会全体の幸福の向上に貢献する活動や
企業の文化や芸術への支援活動として
しっかりと定着しています。
日本でももちろんこれらの
活動はありますが
まださほど一般化されて
いないように感じます。
随分前に、某有名経営者の
セミナーに行ったときに聞いた話では、
社会貢献をするには、活動単位として
「株式会社」が最強だと言っていました。
国や自治体だと税金を使うわけですから
反対する人も出てきますし、かといって
個人でやるには負担が大きい。
そうなると、やはり株式会社なんですよね。
創業間もないスタートアップは別として、
コンスタントに利益が出ている
会社であれば、その利益の何%かを
社会貢献に充てる。そんな選択肢が
もっと一般的になるといいですよね。
社員のお給料を上げたり、
設備投資をすることももちろん大切ですが
世の中をよりよくすることもお忘れなく!