数年この仕事をやってきて
財務コンサルタントとしてのスタンスや、
社長との関わり方もだいぶ変わってきました。
毎回が挑戦であり、試行錯誤の連続です。
かつては経営者の視点に寄りすぎて、
部分最適になってしまったことにより
社長と一緒になって右往左往していた
こともあります。
僕に求められている役割って
そうじゃないんですよね。
「お客様の視点に立って、寄り添います」
って言うと聞こえはいいですが、
社長が求めているのは
自分とは違った視点です。
会社の財務状況を俯瞰して、会社の現在地と
社長のやるべきことを見極めることです。
つまり全体最適なんですよね。
ただ、全体最適で気をつけなくては
いけないこともあります。
全体最適の場合、どうしても視点が
俯瞰的になってしまうので
現場を考えるときの解像度が
高くないんですよね。
現場で働いている人の心の機微とか
仕事の中での喜怒哀楽とか
それら諸々がこぼれ落ちてしまう
可能性があるってことです。
全体最適と効率化は紙一重なので
業務の中から無駄や遊びがなくなる。
究極的には社員が目標達成のための
手段になってしまう恐れも
あるってことです。
そんなことは誰も望んでいないですよね。
だから、僕は財務コンサルタントとして
全体最適を考えつつも、無駄や遊びも
歓迎するようにしています。
もちろん、内容にもよりますが。
どうしてもやりたい
社長のアイデアや社員の挑戦などは
一緒に実現可能性を模索します。
そのような内側からくるパッションに
突き動かされた提案は
会社の発展を加速させる重要な要素だと
思ったりもしています。
かく言う僕も、自分の仕事(人生も?)は
無駄と遊びだらけです。
こう振る舞わなければいけない
こう発言しなければいけない
など、自分を縛る考えを解放してます。
仕事に繋がるかどうかはさておき
適度にやりたいことをやっていますし
そのおかげで心身共に健康です。
全体最適で見ると、日々の現場で起きる
あれこれがフォーカスされませんが
その時、その瞬間は2度ときません。
仕事も人生の一部です。
楽しむことも忘れずに!