社長の貸付金
貸付金とは会社が誰かにお金を貸している状態を言います。概ね経営者に貸しているケースが多いのですが、企業が銀行からお金を借りる目的は事業活動であるはずですので、銀行からは嫌がられる科目です。
立替金
取引先や従業員が支払うべき金銭を会社が一時的に立替えている状態です。この金額が大きいケースがあります。立替金は一時的なものであり、即時解消しなければならないルールがあります。この科目が残っている=きちんと精算されていない、お金にルーズな会社という見方をされてしまう可能性があります。
未収入金
本来は主軸となる営業活動ではない特別な取引で生じた債権を未収入金で仕訳けます。売掛で入ったお金が回収できず、未収入金の扱いになることがあります。その際、売掛金と未収入金の区別は明確にしなければなりません。未収入金の翌年への持ち越しが繰り返され、年々大きくなっている場合は要注意です。
大きすぎる現金残高
決算書の貸借対照表にある現金の額と実際の額は合っていますか?
よくあるのは会社のお金と社長個人のお財布がきちんと区別されていないケースです。後で返せばいいやと思っているうちにそのままになってしまったり、領収書をなくしてしまうなどです。
正確に帳簿がつけられていないと思われてしまい、決算書の信頼性も損なわれてしまいます。
膨らんだ売掛金残高
年商や取引条件などから、考えられる売掛金の残高はおおよそ導き出すことができます。次の資金調達を心配し、安易に売上を過大に膨らませるのは違法であり危険です。架空計上のものですから、貸倒損失として処理することはできないと思われます。決算書上は特別損失の処理をしますが税務上は損金の額に算入できなさそうですね。
過大な在庫
仕入れたにもかかわらず、まだ売れていないものが在庫となります。仕入という経費の科目が、「棚卸資産」という資産の科目になり、その分費用が減るので利益が増えます。在庫は社内で簡単に管理できますので、実際に存在しない在庫を水増しする→仕入という経費が減る→利益が増えるのです。ただし、翌期にはこの在庫が期首棚卸高という項目で増え、売上原価が増えてしまうのでさらに在庫を水増しするという悪循環になってしまいます。