先日は1年間を通して開催している中小企業家同友会でのセミナー担当でした。
企業経営を成功させるにはあり方とやり方が必要。
あり方(理念やビジョン)はセミナーで話すには時間が足りない。
ですので大田同友会、実践・指針の会(部会の名称)では、
やり方にフォーカスを当ててます。
「論語と算盤」のそろばんの方ですね。
ちなみに経営者が見るべき指標はご存知でしょうか。
・キャッシュフロー
・粗利率
・ROA
・固定費のマネジメント
まずこれで十分でしょう。
で、セミナータイトルは「粗利が低い」
こんなタイトル付けたっけ(笑)
まあいいです。
粗利はすべての利益の源泉
まずここが低ければどんな経営をしても苦しい。。。
粗利額を増やす、粗利率を上げる
固定費が明確であれば粗利額に指標を置ける
でも僕は粗利率を指標にした方が分かりやすいと思います。
セミナーの主役は参加者される経営者の皆様
僕がお題を出しみんなで考え、発表してもらう。
問題1
「どうすれば粗利を上げることができますか?」
回答
・サービスの価値を上げる
・サービスの効率を上げる
・仕入れを下げる
・値上げをする
この辺りは想定内の回答
さらに、
・儲からない仕事を辞める
・粗利率が低いものは粗利率が高いものとセットで売る
・減価の掛からないモノを売る
・サービス料を追加する(付加価値として)
・指名料をいただく(担当者の付加価値)
・予約優先割増、着手金
・スピード割増
・長く居座ると追加オーダー(空間を売っている)
皆さんの発表が温まってきました。
問題2
「自社が取り組んだことをシェアしてください」
回答
・顧客から久しぶりに再注文があったとき過去の納品書通りの価格で出さない
(人件費、原価の高騰を含み再計算する)
・給与を上げているので労務費も連動。粗利率を再計算する。
・売り切りから保守のサービスを付加した。
・イレギュラーな運送は輸送費、人件費を請求する。
⇒ここで支部長から一言
「そのイレギュラーな対応に対してお金を請求するのではなくて、そのエリアで他のお客様を探したり、追加で販売するように考えるのが企業努力じゃないのか?」
おっしゃる通り。
「お客様が求めていることで、他の企業ができないことを徹底的に考える。これがビジネスモデルだろ、稲っちゃん?」
参りましたw
どうすれば粗利が上がるのかは、
どうすれば付加価値の高いサービスを提供できるのかである。
後半は実際の企業をもとにディスカッションをしました。
「世の中にないモノだけを作り続け、
その価値を必要とするクライアントに
効果的に届ける」
ここを徹底して今期も粗利率80%超、営業利益率50%超の製造業
皆さん、ご存じでしょうか?
この企業の決算書を見れば驚くべき箇所がたくさんありますよ。
平均年収2,000万超のその企業は
キ〇〇〇〇です。