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店舗開業資金の罠

若い人と会うことを意識していたら、

店舗開業に関して話す機会が増えてきました。

 

みんなの夢や、アイデアを聞いていて楽しいし、

相談されたらついつい親身になってしまう。

 

ハコモノビジネスの相談を受けていると、

危険だなーと思うことがあります。

 

それは内装や設備に大きく投資をすること。

 

夢やビジョンにケチを付けたくないので、

あまり意見を言いたくないのですが、

やはりリスクを感じてしまう。

 

補助金ありきで設備投資をする事業者や

創業者が増えてきているので、

投資額が過大になりがちです。

 

ではなぜ過大投資がダメなのかというと、

資産価値が無いからなんです。

 

いや、資産あるでしょ。

建物付属設備、構築物、機械設備、器具備品。

決算書で全部固定資産に載ってるし。

 

資産じゃなくて、資産価値です。

例えば飲食店。

 

店舗を作るにあたり、内装外装工事、

厨房設備、ポスレジ、看板等々。

最低でも1,000万円はかかりますね。

 

少しこだわると、すぐに1,500~2,000万円

になってしまいます。

 

2,000万の設備を5年で回収!

と言っても年間400万円の当期利益を

出さなければなりません。

 

当期利益率が5%なら売上は8,000万円。

厳しい。

いや、無理じゃない?

 

でも資産価値があるから!

といっても、その内装設備や外装設備を

帳簿価格で買い取る人いる?

厨房設備も良くて3掛けぐらい?

 

ではどうすればいいのか。

それは初期投資をなるべき抑えて

商売を始めること。

 

商売繁盛と儲かっていることは別。

 

行列ができるお店で返済金額が多くて、

資金繰りが苦しいお店。

 

お店が古く、お客の入りはそこそこでも、

儲かっているお店。

 

ちょっと極端な例ですが、

皆さんだったらどちらが良いですか?