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あなたは今どこにいる? 自分の現在地(ステージ)を知ろう!vol.3 ~何故、現在地を知らないといけないのか

何故、現在地を知らないといけないのか。
いきなり本質を突いた質問ですよね。

結論から言うと、
理想と現実のギャップを埋めていくための
“道のり”をデザインするためです。

……少しわかりにくいですか?

理想とは「こんな会社にしていきたい」
というイメージそのものです。
目標と言ってもいいかもしれません。

そして現実とは今の会社の姿です。
会社規模や経営状態など全部ひっくるめて
今の会社丸ごとが現在地になります。

理想と現実が可視化されると、
そのギャップを埋めていくための
具体的なアクションが導き出せます。

道中は坂道なのか、凸凹道なのか、
そういうことも知りたいですよね。

さて、現在地ですがどうやって
知ることができるのでしょうか。

私たちは便利な物差しを持っています。
それが経営指標です。

経営指標というのは、会社の経営状態を
決算書などを手がかりに計算し、
結果を数値で表したものです。

そんな簡単にわかるの?と思いますよね。
実際、経営指標は何十種類もあって
どれを使うかがポイントになります。

稲田財務は会社の現在地を知る上で
「自己資本比率」
「総資本利益率(ROA)」
「債務償還年数」
この3つが重要だと考えています。

ただし、全ての会社に対して
同じ計算式を適用させるべきではない
と考えています。

会社のステージ、
あるいは会社の価値観などによって
使うべき物差しは変わってきます。

極端な話、スタートアップ企業は
数値など気にしてないです。赤字上等。

創業期は認知してもらうことが重要なので
投資家からお金を集めて、
バンバン広告を打って、
そして然るべきタイミングが来たら、
一気に気流に乗ればいいのです。

中小企業はそうはいきませんが。。。

どの物差しを使うか以前に、
物差しをまだ必要としない
ステージもあるわけですね。

そして最後に
現在地を知ることは、
社員を守ることでもあります。

社員の幸せを願って、
福利厚生を充実させても
赤字経営だったら元も子もありません。
“想い”と経営は別です。

「やりたいこと」と
「やれること」の区別がつく、
これもまた現在地を知ることの効用ですね。