PL(損益計算書)とBSは(貸借対照表)は
会社の財務状況を知るための
重要な指標です。
社長という立場であれば誰しも
PL/BSと正面から向き合い
課題点や問題点などを見つける
手がかりにしますよね。
僕がよく聞かれることとして
「PLとBS、一体どっちが大事なの?」
と言う質問がありますが
皆さんどちらだと思いますか?
ちなみに、ほとんどの社長様は
PLの改善を優先すべきだと考えています。
その考えはよくわかります。
だってPLとは会社の利益と
その収益構造を示している表であり
言ってしまえば会社の成績表。
ここの見栄えが悪いと
対外的にかっこつかないですからね。
逆にPLの見栄えがいいと
「俺の会社、イケてるかも」
って思っちゃうもので……
でも、PLって結果の話であって
PLだけを改善するというのは
あまり本質的ではないような気がします。
僕が思うに、結局のところ財務って
どうやって集めて、
何に使って、
どう残すか。
これってつまりBSの考え方ですよね。
「どうやって」「何に」の部分が重要で、
「どうやって集める」の部分は
銀行融資で集めるか、利益で集めるか、
あるいは投資家から集めるか。
「何に使う」の部分は
設備投資をするか、経費をバンバン使うか
などなど、社長次第でどうにでもなるのです。
例えば中小企業の社長が
節税という大義名分のもと
ほとんど私用で使う高級車を
購入したという話ありますよね。
これがNGな理由を話します。
まず、払う税金が少なくなるということは、
会社に残るお金も少なくなるので
会社が強くなりません。
そもそも社用車が高級車である
必要はありません。
(安全面はありますが)
そして、社員一同汗を流して得た利益を
社長の自己顕示欲のために使っては
いけません。
会社規模に関係なく、公私混同は
原則としてNGなのです。
また、一時的に利益が出たからと言って
お金をバンバン使ってしまう社長は
たくさんいます。
これは木の幹がまだ細いのに
不釣り合いな葉や花を付けているようなもの。
いつかその重さで木が倒れてしまいますよ。
年輪経営という言葉があるように
会社は長期的な視点で
少しずつ確実に成長させるもの。
ここはゆっくりと、嵐でも倒れないような
太い幹を育てましょう。