中小企業の会計には
社長の”人となり”がダイレクトに
あらわれます。
このブログでもよく話題にあげていますが
間違ったお金の使い方をする
社長がたくさんいます。
会社に潤沢に資金があって、
社員に対する給与も
十分に行き渡っている
会社ならまだいいですよ。
(厳密にはよくないですが)
僕がお付き合いしている社長の中にも
「会社のお金は自分のお金」だと
勘違いしていらっしゃる方が
少なからずいます。
経費化してしまっているお金が
財務状況を圧迫するほどの
高額な出費だとしたら
僕も黙っているわけにはいきません。
会社のためを思って
「そんな使い方をしていたら
社長が想う理想の会社になりませんよ!」
とバシッと言います。
社長は「わかったわかった」と言いますが
僕に言われて変わるような社長は
はっきり言って100人に1人くらいです。
ほとんどの人は変わりません。
だって、社長は緊急に困っていないし、
痛い目にも遭ってないからです。
社長に限らず、人が変わる時は
どんな時かというと、
ピンチの時、困った時、痛い目にあった時です。
あまりのブラックさに社員がブチ切れて
全員辞めてしまったとか
資金繰りがショートして、いよいよ
立ち行かなくなったとか
それくらいの窮地に陥らないと
人は変わりません。
そこまでなって、人ははじめて
後悔したり反省したり
改心したりするのです。
つまり、僕のような外部の人間が
ガミガミ言ったところで
さほどの変化も期待できないのです。
人は自らの内側からくる”気付き”がないと
本質的には変わらないのですから。
しかし、僕は言い続けますよ。
言い続けていれば、そのうち1ミリでも
変わるかもしれないという
淡い期待を込めて。
人は何歳からでも変われると信じています。
現に僕もそうでした。
かつては傲慢で自信過剰で
なんでも自分中心に回っていないと
気が済まないタイプでした。
それでも変わることができました。
もっと良くなると思ってくれる人が
身近にいたからです。
だから、僕も可能な限り良質な情報を
惜しみなく提供し続けます。
社長の成長に不可欠だと思う栄養=情報を
どんどん与える……
これが財務顧問の仕事の本質だと思っています。