明らかに会社が傾いてきている。
しかし、当の社長はそのことに気づいていない。
……そんなことってありますよね。
「うちはまだ大丈夫」と社長は言うものの
実際に大丈夫の”論拠”があるわけでもなく
あくまで感覚的なものだったりするので
まぁ、ぶっちゃけ大丈夫じゃない場合が
ほとんどだったりします。
ですから、「大丈夫じゃない」
という現実に対して
なんらかの手を打たなければなりません。
私はこれまでに何パターンの
会社の”終わり”を見てきました。
M&Aや事業承継のように
形を変えての存続ではなく、
あくまで”終わり”です。
倒産、廃業、解散などが該当します。
意図的に”終わり”向かう場合はいいんです。
社長がそうしたかったのですから。
しかし、やむにやまれず”終わり”に
向かう場合もあるわけで、これはもう
はたから見ていても痛々しいし、
残念極まりない。
不思議なことに、会社の経営が傾いていても
社長は「まだ大丈夫」って思うんですよね。
認めたくないとかプライドがあるとか
そういうことではなくて、おそらく
経営者には楽観的な人が多いのでしょう。
確かに会社を経営していく上で一定の
楽観性(あるいは鈍感力?)は必要です。
しかし、それも時には命取り。
信頼できる身近な人から、客観的な意見として
「会社、そろそろヤバいんじゃないの?」と
言われたら、それをそのまま受けて止めて
みる必要がありそうです。
もしかしたらその人から今の経営のやり方を
ことごとく否定されるかもしれません。
プライドに傷がつくかもしれません。
いい気持ちはしないですよね。
しかし耳障りのいい言葉だけを聞いていても
状況は変わりませんよ。
僕が思うに苦言を呈する人間は味方です。
否定にもいろいろな種類がありますが
提案性のある否定はもはや応援ですよね。
「会社、そろそろヤバいんじゃないの?」と
言われたらまともに受け止めてください。
そして、対策をしましょう。
手遅れになる前に。