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非効率だけれど価値のあること

前回のブログでは、僕が農業を
やっていることをお話ししましたよね。

農場のオーナー兼コミュニティーの
運営者でありながら、日々
畑の手入れや雑務に追われてます。

時々「僕はつくづく非効率なことを
やっているなぁ」とぼやいてますが
今回はその話をちょっとだけ
発展させようと思います。

結論から言うと、非効率の中にも
きらりと光る価値を見出している
今日この頃の僕なんです。

僕は耕運から種まき収穫、販売まで
汗水たらしてやっています。
(自分で言うか!?)

少し前までは
「これらの作業は果たして一体
僕がやることなんだろうか?」と
もやもやした気持ちでおりました。

農業に向かう姿勢や考えを
参加者に伝授したり
効率的なやり方を考案したりする
いわゆる川上の仕事が僕の仕事であって

現場の作業は僕がやるべき
仕事ではないと思っていました。

ぶっちゃけ、他にやる人が少なく
僕がやらないとならないので
仕方なくやっていました。

ところが、最近になって
この現場作業の楽しさ・奥深さに
気付き始めたのです。

逆に言うと
これを知らずして農業の何を語ることが
できるのだろうと思ってしまうくらい
現場作業に価値を感じています。

現場の情報量って半端ないんですよ。
特に農業は自然を相手にしているので
人間の道理が通用しない部分が多々あります。

計画通りにいかないこともありますし
想定外のことも起こります。
原因不明のトラブルもあります。

それらを身をもって体験することは
全体最適を考える上での
必要なプロセスであり、
現場をマネジメントする際の
説得力に繋がるのではないかな、と。

わかりやすい例として、
外食チェーンの幹部候補が、
駆け出しの頃に現場で店長をやる
みたいなものですかね。

調理から接客から一通り経験してから
管理職になるみたいな。

前にも言いましたが、
僕は無駄や遊びのある人生って
案外好きなんです。

これをやったらこんな見返りがある、
みたいに、費用対効果で
人生の行動を決めたくないですよね。

リアルに手仕事をして
ふとした瞬間に何かを
思いつくかもしれませんし

非効率だけれど丁寧に
プロセスを踏むことで
物事の真理がわかったりします。

意味のある無駄は、歓迎すべきでは
ないでしょうか。