事業承継で経営者が交代する際など、後継者が焦りを感じるのは決算書の読み方や金融取引についての実務ではないでしょうか。
長年事業を続けてきて、創業時から自社のやり方(先代のやり方)で経営していて、
・他社はどのように資金管理をしているのか知りたい
・経営の基本の考え方を知っておきたい
という声もあります。
しかし、財務の分野に関しては、初級編から学べる場が極端に少ないという問題があるのです。
今回は、答えを見つけにくい「財務の勉強法」について一緒に考えていきたいと思います。
多くの経営者がチャレンジする勉強方法。
それは実践で活かせるのか?など一つずつ掘り下げていきましょう。
どこに行ったらいいのか?何で学べば良いのかわからない!
とお考えの経営者に向けて、稲田財務では、
「三か月で決算書が読める 財務経営の教科書」(1本5分程度の動画教材)
中小企業経営者のための財務勉強会(オンライン勉強会、初めての方は無料で参加可能)
このような教材や、学びの場を提供しています。
これらについて、記事後半でご紹介していきたいと思います。
企業経営の目的は存続すること。
経営者は不必要な借入や無駄な支出を減らし、自己資本経営を目指すべきだと思います。
リスクを負うような投資は避けたい。しかし、新たな投資に二の足を踏んでビジネスチャンスを逃したくない。投資戦略は慎重に判断しなければならない最も重要な課題の一つになります。
コロナによる社会情勢の変化のみならず、異業種からの新規参入など、経営環境は激しく移り変わります。
私たちは約400万社ある中小企業にこそ、ちょっとやそっとでは傾かない盤石な企業体質を構築いただきたいと願っています。
財務とは「調達と運用を最適化させ、利益を最大化していく」ことであり、経営者一人で実行できる分野です。
財務経営の決断を下すのは社長自身です。
お金の管理を税理士任せにせずに、ぜひご自身で先を見通せる財務知識を身に付けていきましょう。
ではここから財務の勉強方法について見ていきたいと思います。
よく耳にする代表的な選択肢は以下の4つです。
①財務の参考書を読む
②簿記を勉強する
③経営専科の学校へ通う
④経営修士課程(MBA)への進学
初学者にとって最も身近な「本」。
本屋に行けば決算書の読み方から財務会計の論文を載せた詳しい専門書まで幅広いレベルの参考書が販売されています。
自分の学びたい領域や悩みに合わせて参考書を選び、勉強を進めていけます。
しかし、入門編と書かれている参考書でも、会計の最低限の基礎を前提に解説されている本が非常に多いと思いませんか?
専門的な用語がわからず、読んではいるが内容を理解できず、
「何がわからないのかがわからない」
という状態に陥ってしまいます。
実際にそのような相談をたくさんいただいております。
また、机上では理解できたように思えても、いざ自分の会社に置き換えたときに「本に書いてあったアレは、どういうことだったんだ…」と混乱していないでしょうか?
初心者にとって最適な参考書を見つけるのは非常に困難だと思います。
聞き慣れない専門用語が並び、全く頭に入らないという状態が続くのであれば、継続しやすい他の方法を模索した方が良いかもしれません。
簿記は状況理解のためには知っていて損のない知識であります。
企業の経営活動の原因と結果、記録、計算、整理の役に立ちます。
決算書の作成や、一般的な数字の見方を知ることができるため、まずは「簿記だ!」と考える方も多いです。
さらに簿記検定など資格取得のための教材やカリキュラム、スクールも充実しているため、学習手段が多様であり勉強が進めやすいことが特徴です。
しかし、簿記学習は過去の事象と現在の状況を把握することが中心となるため(財政状況と経営成績)、未来の数字を計画し、理想のBSを作ることを目的する財務とはそもそもの目的が異なります。
経営者が財務を学び始めるのは、意思決定に判断基準を持ちたい、未来の見通しを立てられる知識がほしいといった理由が主だと思います。
恐らく「どうしても会計の細かい処理方法まで知っておきたいんだ!」という方はいないと思います。
簿記を学ぶことで決算書の構造や読み方を理解でき、決算書の赤字の原因を分析することはできますが、突き止めた原因をどのように改善できるかということにおいては、異なる領域の知識が必要です。まずこの点をご理解ください。
マーケティングや経営を専門教科としているビジネススクールに通うことで、経営学や会計など企業経営に必要な知識や理論を学ぶことができます。
経営理論やフレームワークを体系的に学べるだけでなく、学習上でわからないことはすぐに教師へ質問ができる環境にいるため”学習中のつまずき”は少ないでしょう。
独学であれば孤独な状況であるが故に挫折してしまいがちですが、共に学ぶ仲間がいることでモチベーションが保ちやすいこともメリットとして挙げられます。
多くの場合働く社会人を対象としているため、夜に講座が開講されたり、オンラインで授業を受けられたりなど、通いやすい。全国には様々な学校があり、それぞれ授業の質やカリキュラムの内容、タスク料、そして授業料などが違います。
ぜひカリキュラムの特徴を把握し、そして「本当に実践で役に立つ内容か」をよく吟味したいところです。
経営学を学術的にもしっかり学ぶ方法としては、経営修士課程への進学があります。
資格取得と異なり学位授与も行われるため、卒業の際に正式に学術を修めた人として認定されます。
ビジネススクールと同じく、体系化されたカリキュラムと授業により経営学を学んでいきます。
実務重視のビジネススクールと比べると、修士号取得のための論文作成や単位の取得などが必要になり学術的な学びが強いでしょう。
時間が取れる状況にあるのでしたら、学問としての財務が深く学べるため、経営の専門性を高めたい方に適した選択かもしれません。
財務の様々な勉強方法をご紹介致しました。
しかし、やってはみたものの
「到底理解できたとは思えない…」
「自社の状況に当てはめられない…」
と感じる経営者が多数いらっしゃるようです。
特に中小企業や小規模事業の経営者が実践に落とし込もうとすると混乱してしまうのは何故なのでしょうか。
財務の参考書ではよく大企業の事例が取り上げられています。書かれていることが理解できても、全く状況の異なる中小企業の経営者にとっては、机上の空論となってしまう傾向があります。
大きな組織であれば、経営本部が立てた戦略を実行できる専門性の高い人材もおり環境が整っています。
加えて、本部が立てた営業戦略通りに動かなければ、役職や地位を失ってしまうため、実際に戦略通りに動いてくれる社員が大半です。
しかし、中小企業は社長が経営戦略を立て、社員を巻き込みながら進めていかなければなりません。
社員とベクトルを合わせるには、大学院や参考書で学んだ知識・理論を現場にぶつけているだけでは、逆に反感を買ってしまい、溝を深める原因ともなりかねません。
特に2代目、3代目の経営者が陥りやすい事例の一つではないでしょうか。
どうしたら先代の頃から働いている古参社員とわかり合えるのか?
様々な企業に関わらせていただく中で、この課題は理論武装だけで解決できることではないと感じています。
もちろん、財務の知識や理論の勉強は大切なのですが、中小企業の経営者は社員からの支持を得ていなければ現場は思ったように回ってはいきません。一つ一つの合意形成を積み重ねていくことが必要なのだと思います。
各業種の組合や中小企業の支援団体などでは、後継者向けに経営を学ぶ講座が開かれています。
その他様々な経営講座もありますが、財務に関して入門から学べる講座はほとんどありません。
そのような会に参加してみたが、場違いのように感じてしまい自信を喪失してしまった、学習意欲が衰えてしまったという方も実際にいらっしゃいました。
専門用語から学びたいという初学者から、気軽にスタートできる教材を提供したい。また同じ経営者仲間と悩みを共有しながら深く学べる場所を作りたい。
その想いで立ち上がったのが、弊社の教育コンテンツです。
より多くの中小企業に「財務経営」を取り入れていただき、お金が残る経営にシフトいただくため、その最初の一歩としてご活用いただきたいと心から願っています。
その内容について少しお話させていただきます。
動画講座のリンクはこちら
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日々忙しい経営者でも学習しやすいよう設計された「3ヵ月で決算書が読める 財務経営の教科書」は1本数分の動画コンテンツです。
以下3つのレベルに分かれています。
・基礎講座:決算書への理解
・応用講座:銀行、税理士、生命保険の役割と決算書の読み解き方
・実践講座:事業計画書の作成方法、改善計画の流れ、実践取り組み事例
書籍では会計の専門用語が多く、読み進めづらいことで勉強意欲が削がれてしまう方も多くいます。
弊社の企業講座では経営者目線を重視し、財務知識が一切ない状態でも内容を理解しやすいと好評を得ています。
一つの項目につき3~5分程度でまとめており、移動時間や業務の合間の時間を活かしながら勉強を進めることができます。
学習動画を視聴されたお客様より「財務知識が無くともわかりやすく勉強の苦手意識が払拭された」「動画が短くまとめられているので忙しくとも勉強し続けやすかった」「動画を視聴してから自社の決算書も見るようになった」と好評です。
「中小企業経営者のための財務勉強会」は上記で紹介した学習動画「3ヵ月で決算書が読める 財務経営の教科書」を視聴しながら、
・決算書を読めるようになりたい
・独自の経営手法を振り返り改善したい
・事業承継が初めてで何をすべきかわからない
と不安を抱える経営者を、代表稲田による解説と共に財務の知識を学んでいく勉強会です。
例えば決算書の一つである損益計算表の単元では、動画視聴後に弊社の財務コンサルティングの現場で発生した事例や、銀行がよく注目する経営指数など、経営の実践に当てはめた補足を聞くことができます。
知識を一方的に伝える形式ではなく、参加者同士で気づきや学びを共有し合う形で講義が進められていくため勉強仲間がいる安心感につながります。
学習動画と同じく財務の勉強をこれから始める経営者向けのため、誰でも理解しやすい内容になっています。加えて、わからないことが発生しても、すぐその場で講師に質問することで解消できストレスを溜め込まずに済みます。
経営者は家族や社員など身近な人々に相談しづらく社内でも孤独です。
勉強会では日頃現場で感じている疑問を気軽に講師に質問することができるため、経営者同士の悩みを共有できる場としても活用していただいております。
参加者からは「他の経営者と意見を交わし新たな気づきを得ることができた」「独自のやり方での経営の進め方に悩んでいたことを共有できて良かった」と喜びの声をいただいております。
代表的な勉強方法をご紹介いたしました。
中小企業の資金繰りの改善と赤字経営からの脱却を目指し、日本経済全体を向上させていくことが弊社の想いであります。
そのために多くの中小企業にまずは財務を知っていただき、自社に取り入れていただきたいです。
弊社で提供する学習動画では自らのペースで勉強を進めることができ、学習中のつまずきを解消できる場として勉強会をご活用いただいています。
・会計知識が無く参考書を読み始めたが内容がよくわからない
・勉強すればするほど悩みが増えて不安になる
・経営者の実践に即した教材を探している
上記でお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。
動画講座のリンクはこちら
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▽「中小企業経営者のための財務勉強会」も開催しております。
▽まずはお気軽にお問い合わせ、そしてご参加ください!