今回は自分の現在地を知るための
実践的なワークを行います。
前提として言うと、ここで言う“自分”とは、
会社ではなく社長個人のことです。
さらに言うと、
“社長の財務知識の現在地”のことです。
レベル1~レベル7までありますが、
あくまで財務知識に限定した分類なので
例えレベル1だったとしても
傷つかないでくださいね(笑)
それでは自分がどこのレベルにいるのか
セルフチェックしていきましょう。
レベル1:
資金繰りの漠然とした不安で本業に専念できていない
お金がない状況は不安です。
中長期的な展望が見れず、
足元の事ばかり気になります。
脈絡のない仕事をむやみやたらに受けず、
腰を据えて本業に専念して、
実績を積み上げていくことが大切です。
資金に余裕があり今の状況を俯瞰できたら、
「これは一時的なものだから」と
受け止めることができるはずです。
レベル2:売上より利益、利益より現金の大切さを理解できている
売上<利益<現金
この優先順位を理解できていますか?
(キャッシュフロー経営)
「売上が増えれば何とかなる」
「粗利率の改善が当社を救う」
「もっと利益を増やすため積極投資を行う」
「決算上は黒字なのに、なぜかいつもお金がない」
PLとBSの関係が理解できていないと
必ず資金繰りに困るときが来てしまいます。
レベル3:社長が粗利と固定費の関係を理解している
売上から売上原価を引いたものが粗利です。
固定費とはその名の通り固定化されて
動かせないお金のことです。
少しでも多くの粗利を得ようとして、
努力して原価を抑えたとしても
固定費が高ければ会社にお金が残りません。
変動費、粗利、固定費
それぞれの関係を理解し
バランスよく経営することが大事なのです。
レベル4:社長が1~6の経営分析を理解している会社
これは私が財務分析を行う指標です。
今回は説明しませんが、私のお客様には
暗記レベルで覚えてもらっています。
はっきり言って、かなり要求値は高いです。
レベル5:社員が粗利と固定費の関係を理解している会社
レベル5以上は、主語が“社長”から“社員”に変わります。
社長だけではなく社員も粗利と固定費の
関係を理解していると、
無駄な出費や浪費がなくなり
会社に多くのお金が残りますね。
レベル6:どう頑張ればどう報われるかを社員が分かる会社
誰が何をどうすれば会社が儲かり、
社員に還元できるかということです。
前提として社員は自立レベルは高いので、
自発的に行動することができます。
レベル7:会社の成長が自分の成長につながる会社
社長と社員が理念を共有していれば、
会社の成長が社員の成長にもつながります。
社員の成長とは会社に貢献できる能力や
スキルが身に付くだけの成長ではなく
1人の人間としての成長も含まれます。
皆さんの自身の現在地、
また皆さんの会社の現在地の
レベルいくつですか?
高みを目指し企業の繁栄に繋げましょう!