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決算の着地点はどう決める?どう決まる?vol.4 〜税理士を過信してはならない理由

前回のブログでも少し触れましたが、
決算書を隅々まで理解している社長は
実際ほとんどいないと思います。

僕が言うのもなんですが
決算書ははっきり言って
読み込むことはとても難しいです。

そこまで複雑にする必要がある?
ってレベルの勘定科目の分類や
資産と費用の関係、
BSとPLの繋がりなど
隅々まで理解できないと思います。

しかし!
だからと言って、決算業務を
税理士に丸投げしてはいけません。

税理士は税務のプロではありますが
経営のプロではないので
時に的外れな処理をしてしまうことも
ありますから。

「的外れ」と言うのは、
例えば銀行からしてみたら
(つまり、融資をする側からしてみたら)
悪印象で処理がされているという。。。

俗に「悪の三勘定」と言うものがあります。
それは、「貸付金」「立替金」「未収入金」
なのですが、使途を確認していないため
これらを平然と決算書に計上してしまう
税理士もいるのも事実です。

ある会社では、毎月試算表を作成しておらず、
今期は何とか黒字で終わりそうだ!
と期待していたら期中の減価償却が未計上で
赤字に転落してしまったり。

またある会社では、
特別損失計上できるものも
販管費に入れていて、
営業利益が減ってしまったり。。。

いずれも税務申告上は間違いではないです。
ですが、税理士はAIではなく人間です。

自分のお客様である会社のためを思うと、
他の処理もあったのではないでしょうか。

つまり、決算業務を丸投げするというのは
こういうことです。

税理士は、税務上の処理はしてくれますが
会社を良き方向に導いてくれる
パートナーではありません。

そこは誤解のないように。