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終わりを考えて経営するvol.1 〜会社を「売る」ことはポジティブな選択?

日本でもM&Aが一般的になってきましたね。
欧米では昔から企業買収を専門とする
実業家・投資家がいます。

日本でもM&Aを専門とする会社が増え
皆さんの会社にも「会社を売りませんか?」
「会社を買いませんか?」というDMが
一度や二度きたことがあると思います。

ところで、M&Aについてみなさんは
どのような考えを持っていますか?

社長である自分自身が
引退も考える年齢に達していたとします。

赤字こそ出ていないものの、業績は横ばい。
身内に会社を継ぐ人はいない。

そのような時に、「会社を売りませんか?」と
提案をされたらどうしますか?

仮に自分が後継者の社長だったとします。
その場合、親族の手前売ることに
抵抗を感じるかもしれません。

周りから何を言われるかわからないという
世間体に対する抵抗です。

会社の終わらせ方は
会社の財政状況によって
選択肢の数が変わってきます。

負債を抱えている会社、つまり
借金がある会社は売ることが難しいです。
借金ごと継いでくれる人がいない限り
最後は自己破産になってしまいます。

ですから、買い手がいるということは
会社としての価値が大いにある、という
ことなんです。

そこが良心的な投資会社や関連会社で
提案された金額も適正価格であれば
売るという方法はポジティブな選択なのでは
ないでしょうか。
(後の事業や社員に関してはまた話しますね)

それで親族があれこれ言うかもしれません。
「自分だけいいとこ取りしやがって」って
思われるかもしれません。

言わせておけばいいんです。
あなたが社長として過ごした長年の苦労は
あなたにしかわからないですから。

自分が経営してきた会社は
売れるだけの価値があったのだと
自信を持って言ってもいいのでは。