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お客様との関係が一線を超える時

僕はかつて保険業界にいました。
保険募集人って、お客様の深い部分まで
ぐいぐいと切り込むんです。
(それは契約上、知る必要が
あるからなんですが……)

両者の関係がビジネスと割り切れない
側面も出てくるんですよ。

かといってお友達のような
関係になるかと言ったらそうでもなく
保険募集人にとっては
「いつ契約が切られてもおかしくない」
という不安があります。

お客様にとっても「いつ担当者が
異動や退職などによって
変わるかわからない」
という心づもりでいます。

そもそも一般的に保険募集人の
イメージというのがあまりよくなくて
「どうせ契約を取りたいだけなんでしょ、
それか紹介が欲しいだけなんでしょ」
って思われてしまうことも事実。

確かにそれもありますが、決して
それだけではないことも
わかっていただきたいというのが
保険募集人の本音です。

僕の経験で言うと
「お客様との関係が一線を超えたな」と
思った瞬間が確かにありました。

前に申し上げたように、保険業界は
とにかく競争社会で、契約をいただいてなんぼ。

多くの顧客、多くの売上が
正義とされる世界です。
しかし、その先の世界があるんですよ。

僕が相手にしていたお客様は
経営者が多かったので、彼らの
ビジネスにおけるキャリア、
ひいては人生経験までが実に奥深く、
そして学ぶことが多くあります。

まだ付き合いが浅いうちは
一介の保険屋の僕に
心を開いてくれません。

ですが、付き合いが長くなって
距離が縮まってくると
ポツリポツリと自分の
経営哲学や信条、ポリシーなどを
話してくれるようになるんですよ。

それらは
ビジネス書や自己啓発書で
知る情報よりもリアルで
貴重な話だったはずです。

僕はそのことに気づいて、お客様を
見る目が変わりました。

そうか、お客様と付き合うことは
自分の成長の一助にもなり
お金を出してでも聞きたい話を
タダで聞けるなんて、
こんなありがたいことはない
とも思うようになりました。

そうなってくると、仕事に向かう
姿勢にも変化があらわれるんですよね。

自分が張っているアンテナが変わると
今までそこにいたのに気付かなかった
人たちが急に鮮やかに立ち現れてくるんです。

自分が変わり、関わる人にも変化があらわれ
良いスパイラルが生まれるんですよね。

もはや保険募集人とお客様というより
本気でビジネスをやっている
大人と大人の関係です。

それから月日は流れ、
主要業務がコンサルタントになりましたが、
この時の気付きは今でも自分の中に生きています。
(今も保険募集をやってますよ!)

最後に
これらは会社では教えてくれないことなので
良い先輩や友人との関わりを大切にして
新しい視点を手に入れてくださいね。