もう何百回も言っていますが(笑)
僕はかつて外資系保険会社の
営業社員でした。
業界に詳しい方なら容易に
想像できると思いますが、
それはもう本当に
過酷な競争社会です。
自分以外はみな敵!と言っても
過言ではないほどの重圧と
緊張感の中で働いていました。
そのような環境の中で、
営業社員として頭ひとつ
抜けるためには
一人でも多くの顧客を
獲得しなければなりません。
僕も必死になってあれこれと
営業手法を模索していたのですが
その過程で実はあるジレンマを
抱えていたのです。
それは、お客様に売る
商品の選択肢が
自社製品以外にないこと
当たり前と言えば
当たり前なんですが
お客様の困りごと解決のために
どのような保険商品が
いいのだろう?
と考えた時に
意外と競合他社にそれが
あったりするんですよね。
あ、念の為に申し上げると
僕がいた会社の商品のラインナップは
ものすごく充実しています。
しかし、お客様の数だけ
困りごとのバリエーションがあるので
時と場合によっては
お客様のニーズに答えることが
できないこともあるのですよ。
しかしいくら他社に
ベストマッチな商品が
あったとしても、
他社製品を薦めるわけにはいきません。
あくまで自社製品の中で
ソリューションを導かないと
いけないので、それが本当に
悔しいというかやるせないというか。
……実はこの悩みを先輩に
相談したことがあって、
先輩の答えとしては
「そんなことは考えるな」
でした。やれやれ。
その後僕は退職して、
保険代理店に移ったので、
一社縛りの悩みからは
解放されました。
しかし今度はお薦めできる商品が
保険商品しかないという
新たな問題にぶち当たります。
そう、経営者ならお分かりかも
しれませんが、資産運用として
あるいは節税対策として
保険商品を考える方もいるので
保険以外の選択肢(証券等の金融商品)を
薦めることはできないんですよね。
そして今、そのような終わりなき
悩みがある世界からは距離をおいて、
今の僕は財務コンサルタントです。
金融商品を売ることは
していないですが、
(生命保険は販売しています)
中小企業の困りごとに対して、
これまでの経験と知識を駆使して
尽力していると自負しています。
あの頃のジレンマがあっての
今なのかと思うと、
苦悩していた日々にも感謝しないと
いけないのかもしれませんね。