稲田さん、利幅って何ですか?
利幅とは利益の幅です。
では何の利益ですか?
粗利(売上総利益)です。
いや、厳密に言うと限界利益(売上高-変動費)かな?
前々回のブログでは回転率についてお話ししました。
いかに効果的に持っている資産で事業を回すかという内容。
https://inadazaimu.jp/2021/12/14/guruguru/
ですので今回の記事はPLの利幅にフォーカスを当てます。
大切なのは利幅と回転率ですから!
会社の業績を伸ばす指標はROA(総資産利益率)、これに尽きます。
式に表すと、ROA=当期純利益÷総資産×100
なるほど、ではROA指数の目安ってあるのかというと
少しデータは古いですが2018年の日本の上場企業の平均は3.9%、米国では6.2%というデータがあります。
(出所)Bloombergのデータを基に経産省にて作成
では中小企業はというと、、、
2%前後と言われてます。
2%ですよ!
皆さんが僕に出資をしてくれた結果、リターンが2%でしたら納得してもらえますか?
話が逸れましたがこれが現状なんですね。。。
さてさて、ROAを上げるにはどうすればいいかというと、
「無駄な資産を減らして利幅を増やすこと」になります。
ROA=当期純利益÷総資産×100
分母を減らして、分子を増やす。
で、利幅を増やすと。
まず目を付けるのは粗利益。
全ての利益の源泉である粗利益の改善。
売上の増加(無理っす)
新規営業は?(やったことないです)
材料費を抑える(逆に上がってます)
値上げをする(お客さんが離れます)
(ぐっと我慢してと)
そうそう、とあるセミナーで講師が言っていたことです。
「営業と管理の関係性で企業の成長は変わる」
(管理)
営業が苦手だから今のビジネスモデルのまま変革がないのか?
元請け、得意先の依頼や粗利益を徹底的に管理しているので営業をしなくていいのか?
粗利や仕事が減っても景気回復を待って営業をしなくてもいいのか?
(営業)
営業をバンバンして新規の顧客が増えてるので人員や店舗も増加。
資金繰りが悪いのは数字が足りないからと売上に走る売上至上主義経営。
極端な例ですが多くの企業はどちらかに偏っているのではないでしょうか?
僕の知る限り、この2つのバランスが取れた会社は業績がとても良いです。
ではどうやって利幅を増やすのかというと。
それは皆さんの会社の中にヒントがあって、私には分かりません。
(おうぇーい!!!)
前回も言いましたが、今は実現不可能なことでも諦めたら終わり。
直ぐに結果が出ないのは時間軸の問題ですので、課題を放置せず改善の努力を怠ってはいけません。
どうすれば粗利益率が○○%改善できるか?
どうすれば新規顧客からの売上が全体の○○割を占めるようになるか?
どうすれば稼働率が○○%向上するか?
どうすれば、どうすれば、どうすれば?
決めた目標を変えずにやり切りましょう。
全てはこの5つの文字に
き め て や る
稲田財務では税理士事務所様、会計事務所様向けに財務の研修をやっております。
経営者目線で考える金融機関向けの事業計画書の作成、借入の調達再編など事務所様の付加価値を高めることのできる研修内容となっております。
是非一度ご相談いただけますと幸いです。