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自分で自分にふたをしていないか?

ちょっとだけ鼻につくことを言いますね。
保険会社に在籍していた時は
僕はかつてトップセールスでした。

常に上位10%以内の成績で
所長から頼まれて、仲間のために
勉強会を開催していたこともありました。
自分でも「俺、イケてる」って思ってました。

ところがある時、僕とは比にならないくらいの
トップオブトップの先輩営業社員から
こう言われたんです。

「稲田さん、ちやほやされて
気持ちいいだろうけど
稲田さんはそんなレベルじゃ
ないでしょ。もっとやんなよ。」って。

ショックでしたね。
自分でも薄々わかっていただけに。

人から、しかも尊敬する先輩から
本当のことを言われて
ショックと同時に恥ずかしい
気持ちにもなりました。

確かに僕には余力がありました。
限界までやっていないというのは
まさにその通りで、そこそこやって
評価されていました。

こんなもんでいいのか、って
ちょっとだけ手を抜いてしまった
のかもしれません。

ところが先輩は、
「もっとやらないと、多くの人を
救えないでしょ?」と言うのです。

頑張りの本質を突いていると
思いませんか?
そう、頑張りは自分のためではなく
人のためだと言うのです。

僕が限界まで頑張った時に
得られるものが
僕へのさらなる評価やプライズだと
思っていたら大間違い。

それは顧客のさらなる満足であり
ひいてはその人の人生そのものを
救うことだったんですね。

それはつまり、商売の基本である
“利他”ということなんですが
先輩からあらためて言われて
僕は改心しました。

パフォーマンスも変わりましたし、
限界まで、いや、限界を超えて
がむしゃらにやるようになりました。

しかし、あの頃の頑張りを
今も持続しているかと言ったら
残念ながらそうとは言えません。

働き方やライフステージが
変わりましたし、何よりも
環境が変わりましたから。

海を見て、畑を耕し、そして仕事。
ワークライフバランスと言うと
聞こえがいいです。

これがはたして僕の望んでいたこと
なのかなって、ふと考えてしまいます。

かつての自分と同じパフォーマンスは
今はできないけれど
せめてあの頃のマインドだけは失わず
いつでも前線に行ける準備だけは
しておこうとあらためて思ったのでした。