前回のタイ滞在記の続きです。
タイは仏教国です。
日本も一応仏教国とされているので
(無宗教だという説の方が
説得力がありますが……)
まぁ、ざっくりと仏教国同士ってことですね。
しかし仏教国同士とは言っても
タイの仏教と日本の仏教では
種類が違うらしく、
タイは「上座部仏教」で、
日本は「大乗仏教」とのこと。
言うまでもなく、「大乗仏教」は
全ての人を分け隔てなく
救済するという思想ですが
どうやら「上座部仏教」は
そういうことでもなく、
観念としてタンブン
というものがあるみたいです。
タンブンの観念は一言でいえば
輪廻転生。つまり、生まれ変わることを
前提としているので、身分の低い/貧しい
人は前世でブン(功徳)が足りないから。
逆にお金持ちの人は前世のブンが多いからと
されているみたいですよ。
つまり、己の鍛錬、己の努力、
己の悟りの集大成が今の自分だとか。
だから、お金持ちに対しては
嫉妬どころか尊敬があり
不平不満は生まれないそうですよ。
ブン(功徳)を積んだ人ってことですからね。
タイは治安がよく、人も穏やかなのは
そのような思想が根底にあるから
なんでしょうね。
これは僕たちがチェンマイや
バンコクで街歩きしていた
時にも感じました。
観光客や裕福そうな人に対しては
すごく皆さん優しいんですよ。
なんだか不思議な感じがしますよね。
嫉妬や敵意などが少しもない
純粋なる敬愛というのでしょうか。
西欧の価値観にはない
心のあり方ですよね。
とはいえ、貧富の差が激しい国ではあるので
正直、問題がないこともないと思います。
生まれや身分に関係なく、努力をすれば
誰もが上に行けるというほど
リベラルではないと思いますし
貧しい人からは諦めのようなものも
うっすらと感じます。
そう考えると、やはり日本って
すごいなって思います。
努力をすれば良い学校、良い会社へ
入れるわけです。(もちろん
それなりに大変なわけですが……)
そして何よりも、日本人は
最強のパスポートを
持っているので、その気があれば
いつだって世界へ羽ばたけるのですから。
久しぶりに訪れたタイは
勢いがあって、特にバンコクなどは
東京を凌ぐほどでした。
その一方で、良くも悪くも発展に
取り残された人、場所、産業なども
確実に存在していると感じる、
そんな滞在でした。